よくあるご質問

たんぽぽクリニック全般について
Q1 普通の内科診療もやっているのですか?
A1  風邪や喘息、高血圧、高脂血症、糖尿病などに対する家庭医として普通の内科診療も行っています。お気軽にお越し下さい。
Q2 医師も看護師も白衣を着ない理由は何ですか?
A2  クリニックの開設にあたり、病院の象徴ともいえる白衣に身を包まないで、病院の枠にはまらないケアをしたい、というスタッフの願いにより白衣は採用しませんでした。患者さんのご自宅を訪問した際に白衣は敬遠されやすい、という事情もあります。
Q3 どうすれば入院したり、在宅療養を受けることができますか?
A3  現在の主治医の先生に相談し、当クリニック宛の紹介状をいただいてください。患者さんご自身、あるいはご本人 が受診できない場合は代理の方(ご家族)に来院していただき、医師と面談のうえ緩和ケアを主体とする当クリニックの 診療についてご理解いただいて入院の可否、在宅医療についてご相談させていただきます。
※当クリニックを未受診の方の緊急入院、往診は受け付けておりません。
Q4 がんの治癒を目指す治療はしないのですか?
A4  たんぽぽクリニックでは、治癒のための治療手段がなくなってしまった方々に対する身体的・精神的・社会的な援助を行いますが、病状によっては症状を軽減するための抗がん治療を希望する患者さんも受け入れることが可能です。患者さんご自身やご家族の方とお話し合いをしながら治療やケアの方針を決めております。
Q5 緩和ケアを提供するということは、何でもやってもらえるのですか?
A5  「何でもやってもらえる」ということではありません。患者さんご本人がどのようにしてほしいのかを伺って、それに 沿って可能な限り援助したいとは思いますが、スタッフはご家族の代わりを演じることはできません。患者さんが身体の 苦痛や精神的に厳しい状態の時にはスタッフだけではなく、ご家族にもチームに加わっていただいて患者さんのケアを することが大切です。そのために家族室、キッチン、家族浴室などを用意しております。
Q6 緩和ケアということは様々な苦痛からすべて開放されるのですか?
A6  残念ながら「すべてをお任せ下さい」とは言い切れません。緩和ケアは意識を保ったまま痛みやその他のつらい症状を取り除くことを目標としていますが、今のところ症状緩和のための技術や知識を集めてもなかなかコントロールするのが難しい症状は存在します。良かれと思って行った医療が別の不快な症状を生む結果になる場合もあります。究極的には意識や機能を残すか、眠ってしまってもいいから苦痛を取り除くかという問題がでてくることもしばしばあります。私たちスタッフは判断のためのお手伝いをさせていただきます。
Q7 たんぽぽクリニックはホスピスですか、緩和ケア病棟ですか?
A7  厳密に言えばどちらでもありません。ヨーロッパで始まったホスピスは、社会的な、あるいは心の苦難に対して宗教的なアプローチ(ヨーロッパではキリスト教)によるケアを重視しています。日本では基準を満たした病院では緩和ケア病棟として申請できますが、有床診療所では緩和ケア病棟としての申請ができません。たんぽぽクリニックは緩和病棟の基準をほぼ満たしており、緩和ケアに必要な医療を可能な限り提供するという姿勢で患者さんのケアにあたっておりますが、緩和病棟ではありません。
Q8 いよいよ死が差し迫ったとき、医師も看護師も見守るだけで何もしないのはどうしてですか?
A8  長い闘病生活の後に患者さんが亡くなられるとき、ご家族との十分な別れの時間を提供することが最も大切だと考えています。たとえばモニター心電図を取り付けることはこのような場合邪魔になるだけのことの方が多いので、あえてつけないようにしています。同じような配慮から、心臓マッサージや人工呼吸などの延命措置は、原則として行いませんので、予めご了解くださるようお願い申し上げます。
Q9 家族としてどんな心構えが必要ですか?
A9  生きとし生けるもの必ず死別の時が来ます。たんぽぽクリニックをご受診される方は、その時期に近づいてから来 られた方が少なくありません。お別れは辛い事実であり、それを目の当たりにすると、理性を保てなくなってしまうこともあるでしょう。しかしご家族以上に辛い状態にあるのは患者さんご自身です。病気の辛さだけでなく、大切なご家族を残して旅立つ不安、そして死ぬことに対する恐れなどと戦っているのです。そのような辛さを共有できるのはご家族だけです。患者さんご自身の希望を第一に考えて、限られた日々を穏やかに過ごせるようにしてあげてください。スタッフは後ろからお支えするに過ぎません。残された時間を有意義に過ごすための施設とスタッフをご活用下さい。
入院について
Q10 がん告知されていないと入院できないのですか?
A10  そのようなことはありません。多くの場合前にかかっていた病院の診断がなされ、説明を受けていると思いますので、どのように説明されたかをお聞きし、基本的にその説明を尊重する姿勢をとっています。病状を詳しく知りたいと思わない方にまで、詳細な説明をすればいたずらに不安を大きくする恐れがありますし、権利を損ねることにつながるかもしれません。当院に入院した後、改めて患者さんがご自身の病気について正しく知りたいと希望された場合には、信頼関係を築き上げ、より療養を支援しやすくするために、嘘をつくことなく、ありのままをお話しします。
Q11 入院しながら他院で抗がん治療を受けたいのですが?
A11  疼痛緩和目的の放射線治療など、症状緩和への寄与が大きいと判断した場合は入院中も考慮します。その他特殊な代替療法や民間療法をご希望の場合は、相談いただければ、こちらの見解を示したうえで、できる限りのサポートをさせていただきます。

 ※抗がん治療の臨床研究は世界中で行われています。科学的・倫理的に計画された大規模臨床試験での良い結果であれば、その治療法は世界中に普及します。2次・3次治療以降は治療効果が得られにくくなり、一般に体調が悪い患者さんほど副作用を生じやすいため、2次治療以降の大規模臨床試験はあまり計画されません。個々の患者さんへの利益が本当に期待できるか、科学的裏付けに乏しいため、患者さんが体調を崩した場合に備える体制をとって抗がん治療を行うべきで、拠点病院や基幹病院では必ずそのような体制がとられています。多くの場合、今後は抗がん治療のデメリットが大きいと判断されて緩和治療を勧められます。抗がん治療で生じるデメリットに自院で対応できる医療機関で治療を受けるのなら良いのですが、ケースバイケースなので、相談して下さい。
Q12 家族が付き添うことが入院の条件ですか?
A12  意識障害が著しい方、不穏行動のある方は別として、付き添えないことを理由に入院をお断りすることはありませんが、特に体調不良の高齢者では環境が変わると不穏・せん妄を生じやすいので、入院当初はできる限り付き添いをお願いしています。

 ※個室をご利用の患者さんはプライバシーを保てる半面、一人で寂しい、目が行き届かなくなってしまうというマイナス面ももっています。患者さんの寂しいという気持ちを支えることが出来るのは、最も身近にいるご家族です。私たちは緩和ケアをお受けになるのは患者さんだけではなく家族も含まれると考えています。
Q13 完全看護ではないのですか?
A13  完全看護ではありません。有床診療所では病院よりも看護師数が少ない看護基準(有床診療所入院基本料1の基準 看護職員7人以上)で運営されます。当クリニックでは一般の有床診療所を大きく上回り緩和病棟とほぼ同等の体制をとっておりますが、病院でも診療所でも“完全”看護は家族の方と協同で行われるということをご理解下さい。
※夜間はスタッフ2名の常勤となり、ナースコールに対してもお待たせしてしまうなど、様々なご迷惑をおかけする場合もありますことをあらかじめご了解ください。
Q14 家族は一緒に泊まれますか?
A14  それぞれの部屋で付き添っていただくことは可能です。3床室・2床室ともに仕切り壁の内側に一人分の布団を敷く広さがあります。一般個室ではソファを利用するか、床に布団を敷いて寝ることができます。特別個室ではソファベッドを利用したり、畳の部屋に布団を敷いて寝ることができます。共同利用になりますが、有料の家族室(八畳間、バス・トイレ・キッチン付)がありますので、そちらもご利用下さい。寝具類は有料貸し出しとなっております。
Q15 消灯や面会の規制はありますか?
A15  個室では消灯の規則はありません。面会はいつでも自由ですが、必ずナースステーションにお寄り下さい。2床室や3床室では同室者がおられる場合には21時頃を消灯・面会終了の目安にしています。同室の方のご迷惑にならないようにお願いいたします。
Q16 入院費用について教えてください。
A16  全て保険診療で、医療費および食費の一部負担金、そのほかに諸費用がかかります。また、有料の個室(いわゆる差額ベッド料)は一般個室7室(税別11,000円/日)、特別個室2室(税別25,000円/日)です。詳しくは入院費についてを参照して下さい
Q17 個室料金が高いように思うのですが?
A17  有床診療所では病院に比べて入院医療費が低く抑えられ、病棟を持つことは診療所経営を圧迫するため、多くの診療所では病床を廃止しました。緩和ケアは手厚い看護を要するため、緩和ケア病棟に対しては治療内容に関わらず一定の医療費(緩和ケア病棟入院料:入院30日以内で自己負担3割の場合1日あたり14,373円)が設定されておりますが、有床診療所にはそのような設定はありません。そのため有床診療所で緩和ケアを行う病棟を維持することは差額個室料金があってこそ実現することです。
Q18 外出・外泊はできますか?
A18  極めて状態が悪いことをご承知の上でご自宅に戻りたいと思われる場合も含めて、病状にかかわらずご希望に応じて配慮いたします。外泊が長くなる場合はお手数でもいったん退院手続きをお取り頂きます。外泊中は保険診療の制限のため往診や訪問介護ができません。退院後には当クリニックにて訪問診療を行います。
Q19 ペットを連れて行けますか?
A19  個室に入院される場合は原則としてお連れになって結構です。ただし鳴き声などで他の患者さんに迷惑をかけ る、排泄のしつけができていない、病気にかかっているなど、療養環境を保てない場合はご遠慮いただく場合があります。 また、ペットは院内では原則として抱くかケージに入れて移動してくださるようお願いいたします。
在宅療養について
Q20 どんな病気でも往診してもらえますか?
A20  がんの緩和ケア、または非がんの場合は病院通院が困難と判断された方を中心に行っています。もちろん、それ以外の疾患でも対応することもありますので、ご相談をお待ちしています。
Q21 クリニックから遠いのですが往診してもらえますか?
A21  車でおよそ30分程度であれば、おおむね可能ですので、ご相談ください。
Q22 夜間や休日に往診に来てもらえますか?
A22  たんぽぽクリニックは自院単独で機能強化型在宅支援診療所として届け出ており、在宅療養をしている患者さんに対して24時間、365日いつでも往診しています。病状が変わった場合に連絡を頂いたら、まず病棟の看護師がお話を伺い、当直医師に取り次ぎます。当直医師は往診が必要な場合、ご自宅に伺います。また、明らかに当クリニックの専門外の病気が発生した場合は他の専門医療機関に紹介して受診していただく場合もあります。
Q23 前からかかっていた病院にも通院していますが、ちょっとした風邪などで受診すると待ち時間が長くて大変です。家庭医として往診をお願いできますか?
A23  専門的な治療はこれまでかかっていた病院で引き続きうけていただき、体調の管理をクリニックで行うことはお引き受けします。しかし、前医での専門的治療の効果がみられなくなったときに当クリニックで新たな治療を期待されても、通常対応できません。積極的な治療が難しくなった患者さんが当クリニックでの緩和的治療やケアに円滑に移行できるように、医療機関の間で連携を密にしたいと考えてます。
Q24 具合が悪くなったときに入院されてもらえますか?
A24  入院治療が必要と医師が判断した場合にはたんぽぽクリニックに入院していただきます。ご家族、ケアマネージャ ー、訪問看護師と相談して在宅療養が可能と考えられる場合、ご自宅での療養を続けられるよう支援いたします。クリニックで対応できない病気が発生した場合や満床の場合は他院に紹介いたします。
Q25 患者が最後まで家にいたいといっていますが、病気が進んでいろいろな症状がでてきたら家に寝かせていていいのか心配です。
A25  病気の自然経過をたどっているのであれば、できるだけのケアをご自宅で継続することをお勧めします。クリニックでは病状に合わせて訪問診療の回数を増やし、臨時で往診もいたします。また、24時間対応の訪問看護ステーションとも連携して毎日看護師が訪問することもできます。家族の方々と関連医療福祉機関の連携により、患者さんが安らかに最期の日々を過ごしていただけるように皆の力を合わせたいと思います。
Q26 なぜ在宅で看取らなければいけないのでしょうか?
A26  患者さんが最後まで住みなれたお家で最期の日々を過ごされるよう支援することがたんぽぽクリニックの役割と考えておりますが、あくまでも介護をされるご家族の皆様のお考えによって決められることです。患者さんご自身のご希望を聞き、お気持ちを思いはかっていただきたいと思います。
Q27 自宅で看取りたいと思いますが、亡くなるときの事を考えると心配です。どうしたらいいのでしょうか?
A27  ご自宅で最後を迎えるときは、多くの場合、痛みや苦しみをとることも含めて医療の手は尽くし、あとは病気の自然の経過に任せるという状態にあります。最期のときには喘鳴(ぜいぜいする呼吸音)が出たり、苦しそうに聞こえる声(アーアー)が出ることも、生命を終える過程でしばしばみられます。既に引き返すことのない(およそ 24 時間以内に亡くなる)時期と判断すれば医師がお伝えします。あわてることなく旅立ちを静かに見守りましょう。医師はご要望に応じて毎日でもお伺いしますが、息を引き取られる瞬間には立ち会わないことが多く、安らかにご家族やお身内の方々に看取られた後に、死亡確認のために医師がお伺いすることが一般的です。
Q28 往診に来てもらったら、費用はどのくらいかかるのでしょうか?
A28  訪問診療は保険診療によって行われます。その他に交通費として1回あたり往復1,200円を別途お支払いいただきます。訪問診療料または往診料、在宅医療にかかわる指導管理料のほかに使用した内服薬や注射薬によって1ヶ月あたりの費用が変わりますので、お支払いの際ご不明の点はお尋ね下さい。一般的に1ヵ月間の費用を比べた場合、入院費よりも在宅医療費の方が安いといえます。
Q29 薬がなくなったらどうすればいいでしょうか?
A29  できれば薬がなくなる前にクリニックにおいでいただくか、電話でお知らせ下さい。クリニックで処方箋を発行しますので、調剤薬局でお薬をお受けとりいただくか、薬局薬剤師がお届けして服薬指導をします。
Q30 薬はどこの薬局からでも出してもらえますか?
A30  当クリニックで発行した処方箋はどこの調剤薬局でも扱います。ただし特殊なお薬が一つでも含まれていると、薬局に在庫がなくて取り寄せるまでに時間がかかったり、あるいは全く取り扱わないこともありますので、連携している薬局から受け取るのが便利かと思います。
Q31 一人で看病しているので患者を置いて薬を取りに行けないのですかどうしたらよいでしょうか?
A31  薬局に来ていただいてお薬をお渡しするのが原則ですが、どうしても調剤薬局にお出でになれない場合(高齢、病弱、介護者が一人しかいないなど)、薬局薬剤師が薬を持参し服薬指導をいたします。その場合別に費用がかかります。
(薬のお届けについてはパンフレットをご覧下さい)
Q32 在宅療養の場合、介護用品やガーゼ、酒精綿などの医療材料を用意しなければならないのですか?
A32  要介護度によって利用できる額が異なりますが介護ベッドなど高額な介護用品のレンタルは介護保険を利用できます。しかし衛生材料などの多くは医療保険や介護保険の対象になりません。クリニックでは内服薬、注射薬、その他保険材料として収載されたもの以外の医療材料や衛生材料の一部については患者さんに自己負担をお願いしています。
Q33 今まで要介護度認定を受けていません。どうすればいいでしょうか?
A33  自治体(仙台市では区役所)の障害高齢課か総合支所保険福祉課で介護保険利用の手順をお尋ね下さい。お近くの在宅介護支援事業所の介護支援専門員(ケアマネージャー)に手続き等を手伝ってもらって下さい。ケアマネージャ ーは訪問看護師を選んで派遣します(自身が訪問看護師を兼ねる場合もあります)。要介護度認定申請には「主治医による意見書」が必要です。当クリニックに依頼する場合は、自治体での手続きの時に伝えて下さい。
Q34 がんの場合は65歳未満でも介護保険が使えると聞きましたが?
A34  40歳以上65歳未満の方で主治医により末期がん、あるいはその他特定疾患と診断された方は介護保険の利用が可能です。65歳以上の方と同様に手続きを進めることになります。