ハイパーサーミア(温熱療法)のご案内

ハイパーサーミア(温熱療法)の治療風景
サーモトロン-RF8 EX

ハイパーサーミアは腫瘍の部分を42~45℃に加温することで、がんの縮小、あるいは増殖を抑える治療です。
単独でも効果がありますが、抗がん剤や放射線との併用でさらに効果が高まります。
患部を電極ではさみ、電磁波を流すことにより、体の深いところにある腫瘍を加温する治療法です。
私たちはこの温熱療法を日常の緩和治療に取り入れることによって、より多くの患者さんががんによる苦痛から解放され穏やかな日々を過ごされることを目指します。

温熱療法は癌治療のさまざまな段階で治療効果を高めます

放射線療法
がん細胞の放射線感受性を増感させます。
化学療法
がん細胞に取り込まれやすくなります。がん細胞の抗がん剤感受性を増感させます。抗がん剤の量を軽減できます。
緩和ケア
モルヒネなどの鎮痛剤の効果を高めたり、投与量を減らすことができます。

当クリニックの温熱療法の流れ

がん専門病院に通院、または入院中の患者さんで放射線療法・化学療法を施工中の方は主治医の同意と診療情報提供書(※1)を用意いただきます。がん専門病院に通院、または入院中の患者さんで治療を終了し緩和ケアに移行予定の方は緩和ケアを依頼する診療情報提供書を用意いただきます。それぞれ書類を用意頂き、電話予約の上たんぽぽクリニック外来受診していただきます。受診の際、外来担当医による温熱療法適応の評価をいただき、温熱療法についての説明と同意していただきます。同意頂けましたら。温熱療法技師により治療についての注意事項の説明と治療日を予約していただき温熱療法開始(※2)となります。当クリニックで緩和ケアをお受けになっている患者さんは、主治医による温熱療法の説明と同意をしていただき、温熱療法技師により治療についての注意事項の説明と治療日を予約していただき温熱療法開始(※2)となります。
  • ※1 現在抗がん剤治療や放射線治療を受けておられる患者さんが同時に温熱療法も受けてみたいという方は主治医の先生に申し出て診療情報提供書を発行して頂いて下さい。
  • ※2 たんぽぽクリニックは痛みをはじめとする癌による様々な苦痛を緩和することを中心に診療を行っています。温熱療法は外来や入院での緩和ケアと並行してお受けになれます。

温熱療法(ハイパーサーミア)の治療費

厚生労働省が定める「一連」の期間のみ健康保険が使えます。それを過ぎても治療を希望される場合は、通常5回の自由診療(自費)による治療を受けることが出来ます。終了後は、保険診療による一連の治療を再開することができます。

保険診療

健康保険では以下のようなとりきめになっています。

電磁波温熱療法(一連につき)報酬点数
イ、深在性悪性腫瘍にたいするもの
9,000点(3割負担で約27,000円)
ロ、浅在性悪性腫瘍に対するもの
6,000点(3割負担で約18,000円)

(注)一連というのは、治療の対象となる疾患に対して 所期の目的を達するために行う一連の治療過程のことで、化学療法のクールに相当するとお考えください。当クリニックでは最長8週間、最大8回の治療を一連と定めております。

自由診療

  • 自由診療の場合は通常5週で5回の治療を行います。
  • 治療1回につき25,000円(税別)を申し受けます。
  • 5週の自費診療終了後は、保険診療による一連の治療を再開することができます。

治療をご希望の方はまずご連絡ください

電話:022-772-2181 FAX:022-772-2205 2016年11月~2017年12月25日までに治療を受けた患者さんは75名、そのうち男性41名、女性34名。患者さんの年齢配布は20代1名、30代3名、40代4名、50代5名、60代27名、70第23名、80代12名になり、平均59.6歳となります。がんの部位は肝・胆・膵が19名、大腸16名、肺・胸部14名、腎・泌尿器9名、胃・食道8名、乳腺4名、婦人科3名、その他2名となります。温熱治療期間に他院で実施された治療例は化学療法6件、化学療法+放射線療法1件、放射線療法3件となります。
治療を受けるにはどのようにすればいいですか?
まず当クリニックの外来を受診し、外来担当医師の診察を受けていただきます。受診時には主治医からの紹介状、レントゲンなどの画像検査データ、血液検査データなどと健康保険証をご持参下さい。なお、予約制となっておりますので、あらかじめお電話にてご予約ください。患者さんご自身の来院が困難な場合は、ご家族の面談もお受けします。
治療はすぐ受けられますか?
ハイパーサーミア治療はすべて予約制となっております。治療を受けることが決まれば、申し込み(同意書に署名)していただき、治療予定日を決めます。申し込みの人数が多い場合はしばらくお待ちいただくことがあります。
治療はどのように行うのですか?
加温機器の台に横になっていただき、患部を15~30cmの電極ではさみ、40分ほど加温します。そのため治療台に上っていただくことと、準備時間を含めて1時間ほど仰向けまたは腹這い姿勢がとれることが必要です。体に電磁波を当てますが危険はありません。皮膚にピリピリした痛みを感じることがありますが、電極の位置を調整することにより痛みは解消します。
治療がスムーズに行われよう、更衣介助、治療台昇降介助、移送介助、お付き添いなどのご協力をお願いいたします。
治療を受けるとき、何を持参すればよろしいですか?
治療中にかなり発汗がある場合があります。治療着、タオルは当院で準備しますが、替えの下着及び飲み物などをご持参下さい。
治療は週に何回出来ますか?
当院での治療は原則として週に1~2回で、固定枠(毎週決まった曜日の決まった時間)で行います。治療回数は患者さんの病状に合わせて決定し、状態の変化により変更されることがあります。
通院で治療を受けられますか?
通院で治療を受けることが出来ます。緩和ケアを目的として当クリニックに入院中の方も治療を受けることができます。
体内にステントが入っていたり、ストーマをつけている場合でも治療を受けられますか。


ステントの場合、大きさにもよりますが多くの場合慎重に加温することにより治療可能です。

以下の条件の方は治療できません。

  1. 1. 食道ステントが挿入されている患者さん。
  2. 2. その他の部位でも金属ステントが挿入されている。
  3. 3. 心臓にペースメーカーを埋め込んでいる患者さん。

日本ハイパーサーミア学会(金属埋没患者の誘電型加温における安全加温についての指針より)
ストーマの場合、加温は電極を体表面に密着させて行いますのでストーマのある部分の加温は出来ません。

現在抗がん剤の治療を受けていますが、温熱療法も受けられますか?
温熱療法は抗がん剤治療や放射線治療の効果を高める働きがあることが一番の特徴です。現在かかっている主治医の先生のご了解が得られれば並行して温熱療法を行うことが出来ます。