禁煙外来

院長 中井祐之(禁煙外来担当)からのメッセージ

まず自己紹介をいたしますが、私は呼吸器内科医として長年慢性呼吸器病や肺がんの患者さんの診療に携わってきました。肺に生じるさまざまな病気は長年の喫煙が原因となっているものが多く、それらの病気のほとんどは肺を元の状態に戻せない、つまり治療が難しい病気であるため、長い闘病生活の末にご本人はもとより家族の方々の願いもむなしく亡くなってしまう、という体験をいやというほどくりかえしてきました。もしこの患者さん方がもっと早くたばこの害について知らされていたら、もっと早くたばこをやめていたらこんなに苦しい思いをしないですんだのにと思うたびに、これまで医療に携わる私たちがたばこの健康障害について声を大にして伝えてこなかったことに一番の責任があるのではないかという思いを強く抱いております。私はたばこを吸っている患者さんのひとりひとりに喫煙の害について説明して、出来るだけ早く禁煙をしていただきたいと願い、特に若い人たちにたばこの情報を伝えたいと考えて禁煙指導を行ってまいりました。

喫煙習慣は何気ない1本から始まり、2本目を吸い、そして1週間から2週間毎日続けて吸えばたばこのニコチンに対する依存性ができあがってしまいます。吸い始めるのは簡単ですが、いざやめるとなると大変な努力が必要です。読むだけで絶対やめられるー禁煙セラピーという本(KKロングセラーズ刊 アレン・カー著)には「ちょっと1本の値段が300万円」と書かれています。ちょっと1本から始まって、ニコチン依存症となりずるずる一生吸い続けて、いつの間にかたばこに300万円も支払うことになるというわけです。

たばこの代わりにニコチンを含んだ絆創膏を貼ったり、ニコチンガムをかんだりしてニコチンを少しずつ補給し、次第にニコチン依存症から抜け出す、ニコチン代替療法が開発されています。しかし、たばこに含まれるニコチンは身体的依存症だけではなくて、心理的、精神的な面での人間性の変化をも引起します。俗な言葉で言えば「たばこ命(いのち)」といったところでしょうか。一旦たばこを吸い始めると、たばこに対する理性―よいものはよい、悪いものは悪いと冷静に判断する能力ーを失ってしまいます。たばこを吸ったことのない人には理解できないたばこに対する恋愛感情とでも表現するほかないような特殊な感情が生まれるためです。

「読めば必ずやめられるー禁煙バイブル」(新井崇嗣訳、双葉社)の著者ニール・ケーシーは喫煙を道ならぬ恋、不倫にたとえて説明しています。恐いもの見たさに手を出して、次第に深みにはまり、やめたいと思っても抜き差しならない状態が続き、最後には裏切り(たばこの場合健康障害)が待っているというわけです。これをたばこの精神依存とする考え方もありますが、たばこに対するこのような感情はニコチンという薬物による依存症とは別のもののように考えられます。たばこの魔性に気付いてたばこへの熱が急に冷めて、依存症であれば苦しむはずの禁断症状を経験することなしにたばこをやめた例が沢山あるからです。禁煙が成功するかどうかはこのたばこへの “ 恋愛感情 ” からハッと眼が覚めることにあるといっても過言でありません。そのとき、肉体的、精神的依存症があるとすれば、ニコチン代替療法はより早く、より確実に禁煙成功に導くことができるのです。

ニコチン代替療法について

たばこがやめにくいのはタバコに含まれるニコチンに対する依存性と長年生活の中に密着していた喫煙という行動を簡単に断ち切れない(精神的依存)からです。禁煙外来ではニコチンパッチ(テープ)ニコチンに対する身体的依存症を治療するニコチン代替療法を行うとともに、精神的依存についても解消法をご一緒に考えてまいります。

禁煙指導実施日について

禁煙指導実施日

毎週火曜日

受付時間

午後2時~4時30分

禁煙指導には約30~60分ほどの時間を必要としますので、予め、電話、FAX又はE-mail でご予約下さるようお願いいたします。

禁煙指導担当 院長 中井祐之

ご予約
電話:022-772-2181 FAX:022-772-2205